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更新日 2019.5.10

生活相談員に必要な資格の種類ややりがい、ケアマネとの違いについて

介護施設にて入所、退所に必要な窓口業務を行う職員を生活相談員と呼びます。

仕事内容はサービス利用の為の契約手続き、介護計画書の作成など多岐にわたるのが特徴です。

生活相談員になる為には、資格か経験どちらかが必要ですが細かい条件は都道府県ごとで異なります。

条件にはありませんが打ち合わせ等で車を使うこともある為、運転免許証をの所持はほぼ必須です。

一般的に現場で動く介護職員よりも給料が高いといったメリットがありますが、その分様々な業種と連携して仕事をこなすこともあり責任がある仕事とも言えるでしょう。

利用者側と現場側の意見をどちらも受けなければならないので、高いコミュニケーション能力が必要になってくる職業です。

生活相談員とケアマネの違い

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生活相談員とケアマネジャーはどちらもマネジメント職ですが、業務内容は違います。

生活相談員の主な仕事は入退所の手続き、利用者や家族への相談業務などの窓口的業務です。

入所の際は利用者、その家族との連絡も密接にとることから施設の顔役という側面も持っているのではないでしょうか。

ケアマネジャーは利用者、家族との連絡を取りますがその理由は入居者のケアプランを作成することにあります。

入居した利用者はケアプランに沿った介護サービスを受けることになる為、利用者の要望に沿いながらも現実的なプランを考えなければなりません。

ケアマネジャー以外もケアプランを作成は可能ですが、ケアプランは上記の理由で入居した利用者の生活の基盤ともいえるものです。

十分な知識や経験を持っているケアマネジャーが作成するのが一番理にかなっているでしょう。

口コミサイトと、求人情報を使用し給与の平均を調べました。

全体的にケアマネジャーの方がやや高めの給料になっていますが、生活相談員はなる為の手段がいくつか存在しています。

ケアマネは介護支援専門員の資格を取らない限り就くことができません。

業務に付く為の専門性を考えるとケアマネの方が給与が高いのは妥当でしょう。

  平均給与 最高額 最低額
生活相談員 305万 500万 150万
ケアマネジャー 359万 615万 150万

生活相談員になるには、社会福祉士、社会福祉主事専任用資格、精神保健福祉士のどれか3つが必要です。

ケアマネジャーは介護支援専門員という資格が必要になります。

生活相談員に必要な資格は専門の学校にいくことで受験資格を得ることが可能ですが、介護支援専門員は最低でも5年の実務経験が無ければ受験することができません。

POINT

✔生活相談員は窓口業務が主な仕事、ケアマネはケアプラン作成が主な仕事になっている

✔ケアマネは生活相談員より給料が高い傾向がある

✔仕事に就く為の資格が異なり、どちらも受験する条件がある

生活相談員に必要な資格の種類

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社会福祉士はソーシャルワーカーとも呼ばれていて国家資格の1つです。

国家資格として名称独占資格に分類されているので、この資格を持っている方のみが社会福祉士を名乗ることができます。

社会福祉士をとる為には国家試験の条件を満たしたうえで試験に合格しなければなりません。

条件は多岐に渡りますが大きく分けて下記の3つ。

1.大学で福祉系指定科目を履修する。

2.一般大学卒業後、社会福祉士一般養成施設で1年以上勉強する。

3.大学で福祉系基礎科目を受けた上で社会福祉士短期養成施設で半年以上勉強する。

2,3の場合短大卒業だと養成施設に行く前に相談援助の実務経験が必要になります。

大学、短大に行かなかった方は相談援助の実務経験が4年以上あり、社会福祉士一般養成施設に行くことで受験資格を得ることが可能です。

平成29年度の合格率は30.2%になっているので、受験資格を得た後も相応の勉強が必要になるでしょう。

精神保健福祉士は、精神科ソーシャルワーカーとも呼ばれる専門職です。

社会福祉学を通し、精神障碍者の生活・社会的問題解決の援助が専門になっています。

また社会参加の為の支援活動も行い自分らしいライフスタイルを獲得できるようにすることが目標です。

そんな精神保健福祉士ですが、社会福祉士と同じく試験を受ける為の条件があります。

一般的なルートは3つ

・4年制の福祉系大学で指定科目を履修する

・3年制の専門学校・短大を卒業した後に相談援助実務を一年以上経験する

・実務経験を経て一般養成施設に1年通う

一般養成施設は4年生大学卒であれば、実務経験が無くとも通うことができます。

しかしそれ以外だと2年制の専門学校・短大であれば2年の相談援助実務経験。

高校卒業のみであれば指定された施設で相談援助実務を4年以上行う必要があります。

社会福祉主事専任用資格は、社会福祉士、精神保健福祉士と違い受験せずとも講習や指定の科目がある大学を卒業するだけで取得可能です。

その代わり、国家資格では無いですし高い専門性を持つ資格でもありません。

この資格を取得する一番のメリットは、受験が必要で受験までのハードルの高い上記2つの資格と違い取得までが簡単ということです。

・都道府県等講習会

・社会福祉主事資格認定通信課程がある通信制の大学

・大学等で社会福祉に関する科目を3科目以上修めた後卒業

働きながらでも1年あれば確実に取得できるというのは確実にメリットになります。

  社会福祉士 精神保健福祉士 社会福祉主事専任用資格
国家資格である ×
受験が必要 ×
高卒からの最速取得期間 5年以上 5年以上 1年未満
POINT

✔社会福祉士、精神保健福祉士は国家資格となる

✔社会福祉士主事専任用資格のみ受験を受けずとも、資格を得ることができる

✔資格受験には実務経験と養成施設での勉強、もしくは大学での指定科目が必要

知っておきたい!生活相談員のやりがいや魅力について

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相談員の主な仕事となる相談業務は施設の入退所だけではなく、苦情などの窓口業務も行っていきます

施設に対しての苦情の対応は難しいものですが、相手が納得できるような対応をするのが生活相談員の役目です。

真摯な対応は続けることで、周囲への評価に繋がっていきます

評価が上がっていくことはやりがいにも繋がっていくのではないでしょうか。

魅力とは少し異なるかもしれませんが、介護現場で高齢になっても働き続けるというのは身体的にかなり負担がかかっています。

生活相談員であれば現場での経験を活かしながら、福祉の仕事に長く携わることができるでしょう。

また、現場の介護職と違い夜勤がなく生活リズムを整えやすいのも大きな魅力ですね。

相談業務で学んだことは将来ケアマネや、施設長・管理者を目指すときに必ず役立ちます。

POINT

✔夜勤が無いので年齢が上がっても長く勤められる

✔相談業務は、キャリアアップしたときに役立つ

✔どんな相手にも真摯な対応をすることで、自分の評価とやりがいに繋がる

生活相談員の仕事体験談

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デイサービスの生活相談員をしています。

デイの方は介護度が軽度者の方がほとんどの為、サービスの中身や質の向上を求められます。

仕事の中身は生活相談員としてご家族からの相談業務、ボランティアの受け入れも行っているので外部とのスケジュールの調整などもあります。

相談員として業務がないときは介護職員としても働いているので、利用者様へのお話が伺いやすいです。

時折り、現場とご家族の板挟みになり対応に困ることもあります。

しかし、利用者様から感謝の言葉を頂いたり、ご家族から「貴方に相談して良かった」と言われたときなど続けていて良かったな。

これからも頑張ろうとやりがいを感じています。

まとめ

生活相談員の仕事は窓口業務が主で時に現場やご家族、利用者様とご家族の間に立って対応しなければならない大変な職業です。

ただその分話しやすい環境を作ったり、納得できる対応をしたときに貰える感謝の言葉は他の介護職では味わえないやりがいを感じるのではないでしょうか。

身体的にも現場と比べると負担がかなり少ないので、長く現場に勤めていて腰痛や身体に異常が出ている職員が福祉職を続ける為の道でもあります。

社会福祉主事専任用資格なら、一年でとれるので生活相談員をすぐにでもやりたい方におすすめです。

社会福祉士と精神保健福祉士は受験勉強が必要なので、勉強に集中できる環境になってから臨むのが良いのではないでしょうか。