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更新日 2019.5.10

社会福祉主事の資格取得方法とメリット、難易度についても

多くの日本人にとって人気がある就職先の1つが公務員です。

国や自治体の職員なので身分や収入が安定しているのが大きな魅力ですね。

福祉の仕事を希望する人にとっても、公務員は就職先として高い人気を誇っています。

高齢者や障害者、児童、生活保護など自治体ごとに福祉に関わる仕事に就いている人はたくさんいます。

社会福祉主事という資格を知っていますか?これから公務員の福祉職を目指す人は、ぜひ取得をしておいた方が良い資格です。

今回は社会福祉主事の仕事内容や給料、資格を取得することのメリットなどについて紹介します。

社会福祉主事と社会福祉士の違い

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社会福祉主事は良く社会福祉士と一緒にされることがありますが、これら2つは別の資格です。

社会福祉主事と社会福祉士の違いについて、それぞれの仕事内容や給料などの面から見ていきましょう。

社会福祉主事は地方自治体に設置されている福祉事務所や福祉施設などで、現業員として働く際に必要となる任用資格のことです。

生活保護や家庭相談のケースワーカー、障害者福祉施設の職員などが該当します。

任用資格とは「社会福祉主事として働く資格を持っています」という意味です。

単に資格を持っているだけで社会福祉主事と名乗れるものでなく、公務員試験に合格をして上記で解説をした現業員などのポジションについて初めて社会福祉主事を名乗ることができます。

社会福祉士は国家資格です。

日常生活に困難を抱える高齢者や障害者などに相談援助をする職種です。

資格所持者は実際に福祉の仕事をしていなくても、社会福祉士の名前を名乗ることができます。

一般的な社会福祉主事の給料は以下の通りです。

年齢 月額給料
20~24歳 26.9万円
25~29歳 25.1万円
30~34歳 28.8万円
35~39歳 29.8万円
40~44歳 33.4万円
45~49歳 37.5万円
50~54歳 40.1万円
55~59歳 39.8万円
60~65歳 27.1万円

各地方自治体によって給料額は異なります。

また月額給料とは別に賞与が支給されるのが通常です。

社会福祉士は勤務先によって給料の額は異なります。

高齢者施設の生活相談員の場合、月額給料は約21万円となっています。

仕事内容自体は社会福祉主事と社会福祉士の間に大きな違いはありません。

どちらも福祉サービスを必要としている人に対して、相談支援業務を行います

しかし社会福祉士の方の専門性が高いため、資格を取得するのは難しくなっています。

POINT

✔社会福祉主事は自治体の福祉事務所や福祉施設などで、現業員として働くために必要となる任用資格

✔各自治体によって給料は異なる。30~34歳で約28.8万円となってい

✔社会福祉主事と社会福祉士の間で、大きな仕事内容の違いはない。福祉サービスを必要としている人に対して相談支援業務を行う

社会福祉主事の資格取得方法とメリット

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社会福祉主事の資格の取得方法と、資格を取得することのメリットなどについて紹介します。

資格を取得するためには、主に以下の4つの方法があります。

大学や短期大学などで、厚生労働大臣が指定した「社会福祉に関する科目」の中から3科目を履修して卒業すれば、資格を取得することできます。

指定科目は時代の経過と共に科目名が変更されているので、各々が大学を卒業した年度ごとに照らし合わせてチェックする必要があります。

指定科目を履修するだけなので、福祉系大学や学部でなくても問題ありません。

養成機関は通学制と通信制に分かれています。

通学制の場合は専門学校を兼ねているため2~4年、通信制の場合は1年間の課程となっています。

卒業と同時に資格を取得することが可能です。

一般的に通信制の費用は8万円~13万円前後となっています。

講習会は行政機関職員や、すでに社会福祉事業に従事している人を対象にしている場合がほとんどです。

国家資格となっている社会福祉士、または精神保健福祉士の資格を取得した場合は、自動的に社会福祉主事任用資格にも該当することになります。

改めて社会福祉主事の資格を取得する必要はありません。

厚生労働大臣が指定している社会福祉事業従事者試験に合格すると、資格を得ることができます。

しかし実際には現在試験は開催されていないため、この方法で資格を取得することはできません。

公務員として福祉事務所や福祉施設などで勤務する場合には、社会福祉主事資格が必須です。

資格を取得しておくことで公務員試験に合格後、これらの職場に配属されやすくなるでしょう。

また社会福祉を学んだ証になるので、民間の社会福祉施設へ就職する際にも有利です。

POINT

✔大学や短期大学等で社会福祉の関する科目を3つ履修して卒業すると、資格を取得できる

✔養成機関には通学制と通信制がある。通信制の場合は1年課程で、費用は8万~13万円ほど

✔資格保持者は公務員として採用された後、福祉事務所や福祉施設に配属されやすくなる

気になる!社会福祉主事の試験内容と合格率

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気になる!社会福祉主事の試験内容と合格率は気になるところですね。

社会福祉主事資格に特有の試験はありません

各大学や養成機関などの科目修了試験や卒業試験などによって、試験内容や難易度は様々です。

特有の試験はないため、合格率を計ることもできません

通信制の養成施設の場合、テキストの内容をしっかり理解していれば十分合格することができる程度です。

POINT

✔任用資格のため、特有の試験はない

✔各大学や養成機関の科目修了試験や卒業試験などによって、試験内容と難易度は異なる

✔特有の試験はないので合格率を計ることはできない。通信制の養成施設の場合はテキストの内容をきちんと理解していれば、卒業は難しくない

知っておきたい!社会福祉主事のやりがいや魅力について

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社会福祉主事のやりがいや魅力はどのようなものなのでしょうか?

社会福祉主事として関わる人の多くは、日常生活に困難を抱えています。

彼らの話に耳を傾けてニーズをつかみ、適切な相談援助ができた時に大きなやりがいを感じることができるでしょう。

ほとんどが公務員として働くことになるため、身分と給料は安定しています。

公務員はキャリアアップ制度も整っているので、生涯的に働くことができるのも魅力です。

POINT

✔適切な相談援助ができた時に大きなやりがいを感じられる

✔公務員のため身分と給料は保証されている

✔キャリアアップの制度も整っているので、生涯的に働くことができる

社会福祉主事の仕事体験談

実際に社会福祉主事として働いている人の仕事体験談を紹介します。

「福祉事務所の生活保護ワーカーとして働いています。保護を受けている人の生活指導や就労支援など、さまざまな相談援助を行っています。うつ病が原因で仕事を辞めて生活保護を受給し始めた方がいるのですが、相談を重ねながら無理なく本人に合った仕事先を一緒に見つけることができました。主治医やハローワーク、福祉の就労支援機関と連携を取るなど大変な面もありましたが、「もう一度仕事ができる!」と嬉しそうにしていた顔を忘れることはできません。」

「私は家庭相談センターで女性相談員の仕事をしています。DV被害を受けている女性からの相談がほとんどです。彼女たちは心に傷を負っているため、面接では気持ちに寄り添った対応が求められます。緊急性が高いケースもあるので、見極める力も必要です。様々なバックグラウンドを持った人たちと接するので、自分自身の知見やものの見方を広げることができるのも大きな魅力です。」

まとめ

社会福祉主事は自治体などの福祉事務所や福祉施設で、現業員として働くために必要な資格です。

取得するためには大学等で指定科目を3つ履修して卒業する他、養成機関を卒業する、社会福祉士や精神保健福祉士の資格を取得するなどの方法があります。

日常生活に困難を抱える人たちの相談援助を行うのが主な仕事で、大変な部分もありますが大きなやりがいがあるのも特徴です。

公務員なので身分や給料が保証されているのも魅力です。