デイケアの料金はどのくらい?内容とメリットデイサービスの違いについて
今回はデイケアについての記事です。
デイケアって何?デイサービスと何が違うの?という方に是非読んでいただきたいです。
その他メリットや施設の選び方なども書いてあるのでこちらからどうぞ!
デイケアとは、高齢者が介護施設に日帰りで通って、食事や入浴といった日常的な生活の支援だけではなく、生活機能訓練や口腔機能訓練を受けることが出来るサービスのことです。
全ての高齢者が受けることが出来るわけではありません。
要介護や要支援といった認定を受けた高齢者に限り受けられるサービスです。
ほとんどの施設では送迎が行われているので、サービスを利用するために家族に負担がかかるようなことがないということです。
デイケアのサービスでは、生活機能訓練や口腔機能訓練はもちろん、健康チェックなども必ず行っています。
ですから、日々の健康維持や向上に役立つことが出来ます。
また、自宅から出て人と触れ合う、時間が出来るのでひきこもりになることを防ぐことが出来るほか、孤立感を解消することで精神的な安定を感じることが出来るというメリットがあります。
心身の健康維持や向上をはかれることで、年齢に関係なく元気になることが出来るというのが、デイケアの魅力のひとつだといえます。
また、このサービスを利用することで、昼間だけでも家族は介護から解放される時間が出来ます。
介護で感じる身体的や精神的負担を減らすことが出来るという魅力もあるのです。
自分の時間が確保できるので、心にも余裕が出来て介護疲れなどになる心配を減らすことが出来ます。
デイケアでは、機能訓練の一環として、様々なレクリエーションや運動を行っています。
趣味の活動や娯楽を楽しむ時間を持つことが出来るので、それらを通して楽しみや生きがいを感じることが出来るようになり、生活に活力を見出すことができるようになります。
また、安心してお風呂に入ることが出来るという楽しみを持つ方もいます。
介護スタッフによる入浴補助があるので、入浴時間もゆっくりとした楽しい時間になります。
人によっては施設の雰囲気が合わないのか、ストレスを感じるようになったり、気が合わないほかの利用者と会うことでストレスを感じてしまう、という可能性もあります。
このような場合は、事前に施設の様子を見学する、スタッフとしっかりと話し合いをしておくことが大切です。
デイケアに通うためには、もちろん費用が必要になります。
要介護度数や要支援度数、利用することになったケアプランの内容によって費用は異なります。
基本的には利用する回数で変わっていくと考えていいでしょう。
✔生活支援だけでなく、生活機能訓練や口腔機能訓練を受けることが出来るサービス
✔対象者は、要介護や要支援といった認定を受けた高齢者に限り受けられるサービス
✔家族は自分の時間が増え、利用者は心身の健康の向上に繋がる
デイサービスとデイケアは似ている用語であり、混同されて使用されているケースも見られます。
そして用語だけでなく実際の内容としてもデイサービスとデイケアとは似かよっており、一見しただけでは違いがよく分からないということもあります。
しかしこの2つは異なるものです。
そもそも日常生活上の言葉の意味合いとしても、サービスとは何かの支援を受ける、何かの提供を受けるといった程度の意味合いに受け取られることが多いのに対して、ケアとなると治療や手当てといった医療上の意味合いで使われることが多いでしょう。
ごく簡単な理解でよいのであれば、両者の違いはそこにあると考えて差し支えありません。
デイサービスとデイケアは、いずれも通所型の介護サービスであり、自宅に居たままで受けるものではなく、介護を受ける利用者自身が事業所に通って介護サービスを受けるものです。
この点は両者に違いはありません。
デイサービスは、一般に通所介護と呼ばれており、介護を受ける人が自宅ではなく事業所において、例えば食事、入浴、体操、他の介護者との社会的交流などを行ってもらうことができます。
もちろんこれはあくまで介護の一環であり、介護を必要としない一般の利用者がレストランに出かけて食事をしたり、スーパー銭湯に出かけて入浴するとか、ジムで体操をするといったものとはちょっと意味合いが異なります。
つまり、食べ物をうまく噛むという咀嚼機能が衰えた人に対してその機能を少しでも回復できるようにしたり、あるいは少なくとも今以上に衰えないように維持しようとする意味合いがあります。
入浴についてもなかなか自宅では入浴できない人のために体を清潔にしたり生活リズムを整えたりといった意味合いが一般の人に比べると強いわけです。
体操や社会的交流に関しても似たようなもので、あくまでも介護の一環であり、心身の健康の維持向上を目指しているということです。
では、デイケアはどのようなものなのでしょうか。
こちらは、通所型リハビリテーションと呼ばれることもあり、このリハビリテーションという言葉がよくこの実態を表しています。
リハビリテーションとは、怪我や病気により落ちてしまった身体機能を回復させる目的で行われる機能訓練のことです。
一般的には、若く健康であった人が、たまたま大きな怪我をするとか入院手術が必要になるなどして一時的に寝たきりとなり、その結果として落ちてしまった身体機能、例えば歩くとか階段を上るなどについて歩行訓練をすることでできるだけ早く元通りに回復させる意味合いで用いられることが多いでしょう。
ですが、そのような一時的な怪我や入院手術によるものだけではなく、介護が必要になるくらいに身体機能が衰えてしまったことで日常生活に不便をきたすようになってしまったものを、少しでも日常生活が問題なく送れる程度には回復させることや、あるいはそれ以上に衰えてしまって本当に寝たきりなどになってしまうことを防ぐべく最低でも今の状態を維持すること、さらには、もう年齢的にも現状維持すら現実的には困難だけれども、大きく急激に衰えゆくその衰えの傾きを少しでもゆるやかなものにすることも立派なリハビリテーションです。
デイケアでは、このようなリハビリテーションをメインとした介護を受けることができるというのがデイサービスとの違いです。
しかし、ここで改めてデイサービスの説明を読み返してみると、デイサービスでもそのような介護を受けることができているというのが分かるでしょう。
食事は咀嚼機能のリハビリの一環という要素があり、体操には運動機能のリハビリ、社会的交流に関してもコミュニケーション機能のリハビリといった具合です。
これは事実です。
別に、デイサービスでは全くリハビリとは無関係のサービスしか受けられないわけではありません。
その意味で、デイサービスとデイケアには重複している部分があることは事実です。
しかし、デイケアにはリハビリを専門とした医療専門職の人がおり、その人がリハビリを担ってくれます。
デイサービスの場合はこれは該当しません。
✔デイケアもデイサービスもどちらも通所型介護になる
✔デイサービスでもリハビリは受けられるが、デイケアには医療専門職がいる
デイケアはリハビリを目的とした通所サービスで、リハビリのための専門職である理学療法士などによって機能回復訓練などを受けるための施設です。
リハビリだけを受けるために短時間だけ利用することもできるし、食事や入浴などの生活援助サービスを同時に受けることもできます。
実際に通うデイケアを選ぶとき、まずは営業日や営業時間を確認し、自分が利用したい曜日に営業しているかどうかをチェックします。
また、サービスを受けられる時間はデイケアによって異なり、短いところでは1時間以上2時間未満、長いところだと6時間以上8時間未満、さらに9時間以上10時間未満まで延長が可能なところなどがあります。
まずはサービスを利用できる曜日や時間などが、自分の希望と合っているかを確認するようにしましょう。
デイケアの利用にかかる費用の負担額は利用者の要介護度に応じた利用料の定めがあります。
ただし、それ以外にも食事代やおやつ代、おむつ代、アクティビティにかかる材料費などが通常は別に徴収されます。
こうした費用は施設によって金額が異なるので、一日当たり大体どれくらいかかるのかは事前に確認しておくのがおすすめです。
デイケアではワゴン車などを利用して利用者宅まで送迎してくれるサービスを利用できます。
ただし、単身高齢者などでデイケアに行くための支度を自分だけではできないケースや、マンションの入り口まで自分の力だけで出てくるのが難しい人や、帰りも自宅まで自力で戻るのが困難な場合などは、必要に応じて自宅から送迎への送り出しやお迎えを目的とした訪問介護サービスを別に利用する必要がある事も考えられます。
送迎サービスを利用できるとしても、プラスアルファのサービスが必要だと見込まれる場合には、その点にも考慮して選ぶ必要があります。
自分にはどんなデイケアが必要でどんな事業所が合っているのかを知るためにも、実際に現場で行われている内容や施設の設備などを事前に確認してみるのがおすすめです。
入浴をさせてくれるデイケアを利用する場合、どんな浴室でどんな入浴方法が行われるのかを見学させてもらう事も大切です。
デイケアの中には十分に広いスペースを持つ浴室があり広い浴場や浴槽を備えたところもあれば、一般家庭のバスルームのように一人用のコンパクトな浴槽を使うところ、さらに大規模な機械浴を備えていて、専用のベッドに横たわったまま入浴する所もあります。
体の機能が衰えてくると自力で広い浴槽を安全に利用するのは難しいため介助職員の負担も大きくなります。
一人用の浴槽ならば体力の落ちた人でも比較的自力で体を支えやすくなるので、介助者の負担も少なく入浴がしやすいとも言われています。
また、効率よく安全に入浴ができる機械浴は、安全性や介助者の負担軽減には有効なのですが、利用する側にはあまり快適ではないという意見もあります。
体の機能の衰えた人にとって一日の中で長い時間を過ごすデイケアを選んだ場合、食事は数少ない楽しみの一つだと言われています。
施設によっては配食サービスを利用して食事を提供している所や、専用の調理室でできたてのものを提供してくれるところもあります。
健康に考慮した栄養バランスの優れた食事や、利用する側の嚥下能力に合わせた状態にした食事を提供するなど、利用者に合わせた細やかな工夫がなされるのですが、施設を見学に行くときに試食をさせてもらう事でその様子がわかります。
試食には事前予約や実費負担などが必要になる事もあるので、事前に確認してみるようにしましょう。
デイケアは病気による後遺症やその人の持つ慢性疾患などに対応した専門的なプログラムが組み立てられています。
ただし、いくら専門的に効果が期待できるプログラムであっても、自由にならない自分の体に対するいらだちからやる気が起きないようなものでは効果が見込めません。
本人の精神的なケアを個人の状態に合わせて適切に行い、やる気を引き出してくれるような工夫がされた内容になっているかどうかは、長く通う上ではとても重要なポイントになります。
また、デイケアの規模や配置される専門職の職種によってリハビリ内容が異なります。
例えば自分は言葉の訓練やものを飲みこむための訓練を受けたいのに、こうした訓練を専門に行う言語聴覚士が配置されていなければ、自分にとって適切で必要なリハビリを受けられない可能性もあります。
その為にもデイケアを実施する事業所を比較する時には事業所の規模に加え専門スタッフの人員配置なども比較するのが有効です。
✔費用や運営時間、送迎サービスの有無などを確認する
✔浴室の広さの確認や食事を試食をさせてもらう
✔自分に必要なプログラムを行なってくれるのか確認をする
精神科デイケアは、精神科のある病院や精神科や心療内科のあるメンタルクリニックなどで行われている外来治療の1つです。
保健所などが運営している精神科デイケアもあります。
日中に患者さんに来てもらって様々な活動を行います。
施設によって多少の違いはありますが、10人~20人程度の患者さんが集まって集団活動やレクレーションを行うことで、社会機能の回復を手助けします。
うまく利用すれば、疾患の治りをスムーズにしてくれると期待できるでしょう。
ある施設では、利用者の70%が統合失調症で10%がうつ病や双極性障害などの気分障害、5%がアルコール依存症となっています。
しかし病名で利用の適応を決めるのではなく、主治医が個々の状態に合わせて参加の適応を決めます。
施設によって多少違いますが、1日の実施時間は標準として6時間と決められているので、1日の流れは次のようになります。
9時ごろに利用者が集まって来て朝のミーティングです。
今日の予定を確認したり係りを決めたりして、その日の活動を行います。
12時頃昼に昼食、13時ごろから午後のプログラムを行って15時~16時ごろに終了します。
活動内容は多岐にわたります。
絵を描いたりカードゲームをしたり、散歩やヨガや料理など活動はいろいろです。
クリスマス会やもちつき大会やお花見などの行事を行うこともあります。
精神科疾患を悪化させる要因の1つに、生活リズムの乱れがあります。
昼頃まで寝て夜ふかしをしたり、寝る時間がバラバラという人も多いです。
また、統合失調症で陰性症状があるときやうつ病でうつ状態の時は、日中に自室に閉じこもりがちとなることが多いです。
デイケアに来ることで生活のリズムが整うというメリットが期待できます。
日中に自室に閉じこもってしまったり休職や休学をしていると、社会から疎遠になってしまいます。
これが自分の居場所がないという孤独感や疎外感に繋がり、精神状態が不安定になる一因となるのです。
デイケアで自分の居場所ができるというメリットや、同じような境遇の仲間に出会って「一人じゃない」という安心感や「みんなも頑張っているのだから自分も頑張ろう」という勇気が得られます。
デイケアでは精神科医や看護師や臨床心理士、ソーシャルワーカーなどのスタッフがいます。
普段の診察の時は、「次の患者さんが待っているし」などと、些細な悩み事はなかなか相談しにくいというケースも多いでしょう。
デイケアに来ればいつでもスタッフがいるので、些細な相談ごとも話すことができます。
また、スタッフも小さな変化に気づいて悪化や再発の早期発見にも一役を担っています。
対人関係のストレスから精神疾患が悪化するケースも多いです。
対人関係をスムーズに行うスキルを身につけることは、精神状態の安定につながります。
もしもトラブルがあった時もスタッフが見ていたうえでのアドバイスができるので、その場で問題点を指摘できて修正できるということも大きなメリットです。
家族は、一生懸命に精神疾患のある人を支えようと日々努力されています。
しかし、精神疾患は長期にわたるため、時には家族も疲弊してしまうことも少なくありません。
疲弊した心身で無理してサポートを行っていたが為に、家族関係が悪化するケースもあります。
1日も休みなくサポートをしていた家族に休日を与えて、家族と程よい距離を取ることは重要なことです。
✔10人~20人程度の患者さんが集まって集団活動やレクレーションを行うことで、社会機能の回復を手助けする
✔生活リズムの確保や居場所の確保などに繋がる
✔普段支えてくれている家族の負担が減る
いかがでしたか?今回はデイケアに関する記事でした。
デイケアは訪問介護とは違い、通所型の介護サービスになります。
デイサービスとは専門家がいるかいないかの違いがあったり、機能維持に役割があったりしました。
また、デイケアサービスを選ぶときには自分の必要とするサービスに適しているか、費用や営業時間、浴室や試食をしてみるなど様々な方法で選ぶことを開設しました。
皆さんもデイケアを選ぶときにはこの視点で選んでみてください!
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