レクリエーション介護士とは?仕事内容と資格取得の難易度や給料について
今回はレクリエーション介護士についての記事になります。
レクリエーション介護士とは何のかを知らない方は多いと思うので、仕事内容や給料、資格の詳細についてまとめました。
自分の趣味や特技を活かして、介護の仕事に活かしたいという方は最適の職種なので是非こちらの記事を読んでみてください!
■まとめ
介護施設で実施されるレクリエーションには明確な目的があります。
しかし、介護の仕事とイメージが結びつかないという介護士も多く見受けられます。
レクリエーションの種類によって期待される効果は異なりますが、すべてに共通している目的もあるので、最初にしっかり把握しておくことが大切です。
レクリエーションを体験すると、暗くなりがちな利用者の気分が明るくなります。
それだけでなく、脳や体にもプラスの効果を及ぼすことを期待できます。
たとえば体を動かすプログラムであれば運動不足の解消につながりますし、頭を使うプログラムであれば思考の活性化を促せます。
運動したり考えたりすることは、介護が必要な利用者にとって困難な場合も少なくありません。
しかし、レクリエーションというスタイルで取り組めば、苦痛を感じることなく楽しみながら行えることが多いです。
普段使わない体や脳の部位にほどよい刺激を与えられるので、ずいぶん若返ったように感じたり、コミュニケーションを取りやすくなったりします。
介護の施設に閉塞感を覚えている利用者もいるでしょう。
レクリエーションの実施中は、介護の施設はとても賑やかな雰囲気になります。
代わり映えのしない生活を続けていると、介護士と利用者の関係はマンネリ化して言葉数も減ってくるのが一般的です。
楽しい企画を定期的に催すことによって閉塞感を払拭されて、施設の雰囲気が明るくなりますし、開催を楽しみにして利用者も生き生きしてきます。
施設にいる利用者の傾向をチェックしたうえで、楽しんでもらいやすい企画を考えることが大切です。
介護士も積極的に参加できる内容にすることで、利用者との親睦を深める効果も得やすくなります。
体を動かすといっても、健常者のように複雑なものは行えません。
そのようなプログラムを用意すると、ケガにつながることもありますし、失敗によって自信を失わせる結果にもなりやすいです。
そのため、誰でも簡単に行えるようなハードルの低いプログラムを用意しておくのが基本になります。
たとえば、じゃんけんであれば難しいと感じることは少ないでしょう。
勝負のゲームなので、普段感じないような闘争心が芽生えることもあり、メンタルに良い刺激を与えることも期待できます。
また、ラジオ体操のように馴染みのあるプログラムを行うこともあります。
身体能力に応じて内容を調整することで、利用者ごとに適した運動の効果を得られます。
ただ介護を受けているだけでは、頭を使う機会は多くありません。
体を動かせなくなるにつれて、考える機会も失われていく一方です。
そのような事態になるのを避けるために、思考を中心としたレクリエーションが行われています。
考えることがメインのプログラムは、言葉を口に出すことを中心として構成されています。
たとえば、言葉遊びのしりとりはその代表ともいえるものです。
普通に行う場合もありますし、食べ物や動物といったジャンルを限定して実施することもあります。
そのようにして難易度を変えながら体験させることで、脳にかかる負荷を無理なくステップアップさせられます。
その他にもクイズなども定番のレクリエーションであり、脳を活性化させるのに役立っています。
上手く答えられると自信を持ちやすくなることも期待される効果の一つです。
難易度の調節をしっかり行うことで、認知症の予防や改善の効果も期待できます。
すでに発症している場合や兆候が見られる場合は、一般的に他の利用者よりも頭を使うのが苦手です。
本人もそれを自覚していることが多いですが、レクリエーションによって成功体験を積ませることで、苦手意識を払拭できるケースもあります。
連想ゲームのように過去の記憶をたどるプログラムを取り入れると、物忘れを防ぎやすくなるなど認知症の対策としての効果を得やすくなります。
✔利用者の気分が明るくなり、施設の雰囲気も良くなる
✔誰でも行えるようなハードルの低いプログラムを用意するのが基本
✔頭を使ったレクリエーションを行うことで認知症予防にもつながる
レクリエーション介護士の主な仕事は、日々の生活にレクリエーションの要素を入れることです。
まずは、それをどのように用いるかのリサーチ作業が重要です。
一人一人、こんな趣味があるからその趣味を介護に取り入れるというように、計画を立てて行きます。
そして、その計画を実行します。
この仕事で、大切になってくるのがコミュニケーション能力です。
楽しんで行うことが前提であるわけで、利用者と心を分かち合えるかが重要なポイントとなります。
レクリエーション介護士の取得は、誰でも取得できて実技もありませんが、実際に業務を遂行するにあたってはこのような資格も必要です。
利用者が毎日を楽しく過ごすことができるように、趣味などを取り入れて計画します。
相手のことをよく考えて、計画することが大切です。
この介護の目的は、最終的に体調が改善することです。
最初、利用者がどのような原因で問題が発生したのかをよく理解したうえで計画します。
その計画の内容によっては、利用者の症状がひどくなってしまう場合があるのです。
病気の内容にもよりますが、激しい動きをするものやよく頭を使うゲームなどをすることが悪化の原因となることもあります。
楽しい仕事と思われがちですが、とても難しい仕事なのです。
利用者の改善に必要なレクリエーションを考えることは難しいことです。
さまざまな原因を理解したうえで、いろいろな要素を取り入れて計画するからです。
症状の悪化につながらず、心が楽しい気持ちになることができるように最善を尽くします。
利用者が楽しくなれるように計画しそれを実行するわけですが、それまでの過程にはたくさんのコミュニケーションが必要です。
介護をしている時にも、会話をしながら実施することになるのでたくさん経験することによってコミュニケーション能力を向上させることができます。
また、利用者の笑顔を見ることができると自分もとても嬉しい気持ちになることができます。
自分でプログラムを組み立てて、それを実行して楽しみを与える仕事になります。
なので、ひとつのプロジェクトをやり遂げた感覚になることができます。
達成感と満足感を味わうことができるのです。
これは、仕事の喜びを得ることができる瞬間でもあります。
人のことを思いやることができる人は、この仕事に向いています。
利用者のことを考えながら計画を立てたりするのでこの精神は大切です。
この人はどのようなプログラムを立てたら楽しいと感じるのかということを考えながら計画を立てます。
コミュニケーションをとることが上手な人も向いています。
この仕事は、コミュニケーションをとることが大半になってきます。
人と話すことが好きな人やどの年代であっても同じように会話できることはとても大切です。
緊急時に、どの程度早急に落ち着いて判断することができるのかという点もレクリエーション介護士の仕事をするうえでとても大切なスキルとなります。
まずは、高齢者の笑顔が見られることです。
最初、とても悲しい顔をしていた利用者がとても楽しそうに笑っている様子を見ることはとても励まされます。
生活の改善ができることも楽しい仕事の一部です。
寝たきりの状態になっていれば自分で起き上がることが難しくなりますが、その前にレクリエーションを計画して実行することによって運動機能を維持することができます。
利用者がいつまでも元気に行動している様子を見られるのは嬉しいことです。
レクリエーション介護士の資格は履歴書にも書くことのできる正式なものですが、有資格者ということで施設のレクリエーションを一方的に押し付けられてしまう恐れがあります。
また指示に従ってくれない高齢者がいると、とても悲しい気持ちになります。
新人が担当する時に、軽んじられてしまうケースがあるのです。
また、介護の専門家として評価されにくいという欠点もあります。
仕事内容とともに気になるのは給料に関してでしょう。
コミュニケーション介護士は、そもそも2級に関しては試験もなく、講座を受講すれば取れる資格です。
2020年5月現在でのレクリエーション介護士の年収はおおよそ250万円前後で、月給に換算するとおおよそ21万円ほどのお給料となっています。
また、1級に関しても特に優遇はないため、正直なところ資格手当もありません。
そのため、介護初任者研修所得者と同じくらいの給与感というのが正しいといえるでしょう。
しかし、レクリエーションを行う上で重要な資格となってくるのは間違いなく、転職の時などにも多少有利に働くこともあるので、資格を取っておいて損はありません。
介護業界の中で働く上で、家族を養ったり、奨学金の返済などより高い給料が必要なのであれば、働きながらのキャリアアップを積み、数年かけて初級資格→上級資格へとステップアップしていくことが大切です。
✔人のことを思いやり、コミュニケーションが取れるひとが向いている
✔自分でプログラムを組み立てて実行するため、達成感と満足感が得られる
✔高齢者の笑顔が見られることで、とても励まされる
かいご畑では高度高齢化社会における介護人材の不足を受け、厚生労働省の認可を受けた介護就職支援サービスを行っています。
レクリエーション介護士の資格をはじめ、介護職員初任者研修や実務者研修など、経験者・未経験者問わず、専任のコーディネーターが個別にサポートし、キャリアの相談を受け付けています。
働きながらの資格取得や、人気の優良求人も多数紹介していて、転職や就職支援においてもあなたの強い味方になってくれることでしょう。
ご利用は全て無料ですので、興味のある方は是非ご検討してみてはいかがでしょうか?
高齢者の方へ喜びや生きがいを与えることで、笑顔にすることが出来る介護スタッフの育成を目的とした新しい資格です。
高齢者の方とのコミュニケーション能力や知識、その実行スキルを身につけるため資格としても注目されています。
2014年9月から、レクリエーション介護士2級が設立されました。
認定講座を受講して修了試験に合格することが出来れば、誰でも資格を取ることが可能です。
また、上級資格には、レクリエーション介護士1級という認定講座も開講されています。
1級を受講するときは、2級をまず取得する必要があります。
2級を受験したいというときは、協会指定の通信講座、または通学講座を受講する、介護事業者向けの団体研修を受講するといいでしょう。
受講内容は、高齢者とのコミュニケーションの取り方や企画の仕方、実際のレクリエーションの実行などです。
2級を取得したとしても資格手当といった、給料に直結するものはないといいます。
ですが、お年寄りなどとコミュニケーションを取りやすくなったり、レクリエーションを行う場面でもさまざまなことをスムーズに進めることが出来るようになります。
福祉士やヘルパーといった、現場で働く職を目指している人は、就職するときに重要なアピールポイントになる可能性が高いです。
体操や運動はもちろん、季節ごとのイベントや歌、楽器を利用する時間があります。
ほかにも、囲碁やクラフト、絵画を描いたり、脳トレゲームなどを楽しむということもあるので、さまざまな知識が必要です。
これらを行うときは、個人個人の経験やスキル、センスに委ねられることがほとんどなので、ばらつきを感じることもあります。
2級ではそのようなばらつきを各種専門家の意見を利用し、一貫した内容にすることで統一されたものにすることが出来るということです。
1級は受講の対象者を2級取得者に限定しています。
2級で学んだ実技研修やフォローアップ研修などの教育コンテンツをさらに充実させることで、プロフェッショナルな人材を育成することを目的としています。
2級はほとんど誰でも一定の講義を受けて試験をパスすることが出来れば取得することが出来る資格なのですが、1級はある程度のスキルがなければ取得することがとても難しいといいます。
1級を取得したからといって、特に優遇されることはないのが実情です。
ですが、この資格のコンセプトが普及したときは、必ず優位になる資格になると言われています。
2級は基本的に知識とそれまで培ってきた経験をよくするためのものです。
1級を取得された方に求められるのは、より高度なレクリエーションのプログラムを作成する事が出来ることだといいます。
自分でこれがベストだろうと考えたこと以外にも、働いている職場の方針や理念に合わせたプログラムを制定するということも、重要な仕事になっていくということです。
介護施設などで問題なくそれらを実施出来て、さらにリーダーとして活躍することが可能な人材を育成することが、この資格の重要なポイントだといえるでしょう。
ここでは例として2級を取得するのにかかる費用を見ていきましょう。
2級では前述したとおり、試験というものはなく講座を受ければ資格が取れるようになっています。
つまり、講座受講費用が資格取得費用になるわけです。
教材費を含め、大体35,000円という所が多いといえます。
また、標準学習期間は約3か月程度になっています。
✔高齢者の方へ喜びや生きがいを与えられる介護スタッフの育成を目的とした資格
✔2級の内容は企画の仕方、実際のレクリエーションの実行など
✔1級はプロフェッショナルな人材を育成することを目的としている
現在、介護業界では人手不足が深刻化しています。
その影響で、身体介助や環境整備を仕事内容のメインとしている傾向があり、レクリエーションは後回しにされているという現状があります。
積極的に行うべきだと現場で働いている人たちが分かっていても、人手不足がゆえ、時間を取ることが出来ず、取り入れるのが難しいという判断をされてしまうのです。
レクリエーションには、充実した生活が送れる支援になったり、介護現場に笑顔を広げることが出来るという効果があるといいます。
介護事業従事者にとってはレクリエーション介護士の資格が役に立つことは言うまでもありません。
しかし、それ以外にも今後介護事業に携わっていきたい方やボランティアに参加したい方、また高齢のご家族がいらっしゃる方にとってもレクリエーション介護士の資格は間違いなく役に立つものになります。
高齢者を相手としたレクリエーション技術が身に付けば、お住まいの地域の団体のボランティアとして参加することも可能になりますし、普段あまり関係を持つことがなく、マンネリ化してしまっている高齢のご家族との関係解消や、それがきっかけでレクリエーション介護士として働くことになるかもしれません。
全てに共通して言えることは、誰かを楽しませることに価値を感じることができる人にとってレクリエーション介護士はとても有意義な資格だと言えるでしょう。
最近になって注目されるようになってきたせいか、専門的な知識を持った職員は今や介護現場では重宝される存在になっていますが、具体的にはどのような資格なのでしょう。
一般的な介護スタッフとレクリエーション介護士の違いは、実はあまりありません。
仕事の内容や給料面などはほとんど同じです。
その理由は、資格手当の支給対応資格として認めている施設がほとんどないからです。
ただし、仕事内容としては多少異なります。
一般的なスタッフの場合、高齢者の衣食住の環境を整えてサポートすることが仕事ですが、レクリエーション介護士として採用されている人は、企画を考えたり、実際にレクリエーションを行うことが主な仕事になるのです。
レクリエーション介護士には2級と上級資格である1級があります。
2級の場合、通信講座や通学講座のような方法で取得することも可能ですが、1級を取得する場合は、残念ながら現在通信講座や通学講座で実施しているところがありません。
アイスブレイク体験会や必須講座の受講、フォローアップ研修の受講と現場研修、筆記試験という流れで試験を受けて、150点満点中60パーセント以上の合格点を満たした人が1級の認定者になります。
介護施設や福祉施設などでは身体や脳を積極的に動かすことが出来る遊びを取り入れたものを行っています。
ですが、スタッフの中でもレクリエーションに精通している人はほんの一握りで、ほとんどのスタッフは参加をしてもワンパターンになってしまっていることが多いといいます。
資格を持っていると、ワンパターン化に悩むことなく、利用者も楽しむことが出来るので、生活の刺激になって充実した生活を送ることの手助けをすることが出来るということです。
ほかにも、病院や地域のボランティアなどにも役立つことが出来ます。
病院でもレクリエーションに精通したスタッフの需要はとても高いと言われています。
介護現場とは違って、病院にはさまざまな年齢の人が入院しています。
ですから、レクリエーションを行うときにもいろいろと工夫をしなければなりません。
地域のボランティア活動では、さまざまな場所に出向いて、多くの人と関わり合いながら行うので、自分にとっても刺激となることが多く、メリットに繋がるということです。
レクリエーションの四角は、2014年に誕生したばかりの資格なので、世間的にまだ名の知られていない認知度の低いものだといえます。
ですから、この資格を活かすことが出来る職場で働きたい場合は、需要が高いデイサービスやデイケア、老人保健施設などの施設から求人情報を探すといいでしょう。
✔介護施設や福祉施設でも、体や脳を積極的に動かすことができる遊びを取り入れている
✔資格を生かしたければ、需要が高いデイサービスやデイケア等の施設から求人を探す
いかがでしたか?今回はレクリエーション介護士についてでした。
基本的な仕事内容から給料、資格についてを細かくまとめたので理解していただけたのではないでしょうか?
また、介護職の中では少し変わった資格なのであまり認知はされていませんが、やりがいも多く人を喜ばせるのが好きな性格の人にはとても合う職種です。
ぜひ挑戦してみてください!
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