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更新日 2020.8.19

看護助手は大変?仕事内容・勤務形態・給料までわかりやく解説!

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看護助手とは?

看護助手は病院やクリニックで、看護師や准看護師のサポートをする職種です。

医療機関によっては、「ナースエイド」や「ナーシングアシスタント」、「看護補助」、「メッセンジャー」など色々な呼ばれ方をします。

詳細は後述しますが、患者さんの身の回りの世話や連絡業務、事務作業をするのが主な役割です。

さらに、クリニックなどの小規模な医療機関では、受付業務を兼任することもあります。

なお、看護助手は近年、減少傾向にあり2013年の20万人をピークに、2016年には過去10年で最少の18万6,300人にまで落ち込んでいます。

こういった流れを受けて、人手不足が続く看護の現場では、看護助手の必要性がますます高まっているのです。

POINT 

✔︎看護助手は病院等で看護師や准看護師の補助をする職種

✔︎看護助手は「ナースエイド」や「ナーシングアシスタント」など色々な呼ばれ方をする

✔︎看護助手は、近年、減少傾向にあり、ますます必要性が高まっている

看護助手の仕事内容について

看護助手はどういった仕事をするのでしょうか。

仕事内容については上でも触れていますが、実を言うと看護助手の仕事はまだまだたくさんあるのです。

ここでは看護助手の仕事について、掘り下げながら解説していきます。

看護助手を目指す人には特に有益な情報になっているので、ぜひ参考にしてください。

看護師、准看護師との違い

最初に、看護助手と看護師の業務上の明確な違いを説明しましょう。

看護助手と看護師の違い、それは看護助手は採決や注射といった医療行為が一切できないという点です。

医療行為を行うには、医師免許や看護師免許などの国家資格が必要になります。

そのため、免許を持たない看護助手は医療行為に従事できません。

看護助手は直接的な医療行為でなく、第一線で活躍する看護師や准看護師を間接的にサポートする形で医療に貢献しているのです。

主な仕事内容は看護師のサポートと患者さんのケア

さて、ここからは看護助手の主な仕事内容について紹介していきます。

上述したとおり。

看護助手の役割は看護師のサポートや患者さんのケアです。

仕事内容は施設によって異なるので、ここでは一般的な仕事を記載します。

患者さんの身の回りのお世話(食事介助、配膳下膳、おむつ交換etc)

患者さんの身の回りのお世話は看護助手の主な仕事の一つです。

具体的にどういったことをするのか、箇条書きでまとめてみました。

  1. ・食事介助
  2. ・排せつ介助
  3. ・おむつ交換
  4. ・ベッド移乗
  5. ・入浴介助
  6. ・着替えの補助
  7. ・食事の配膳と下膳

ただし病状が安定しない患者さんの場合は回復して医師の新たな指示が出るまで、一部の仕事を看護助手の替わりに看護師が行うこともあります。

環境整備(ベッドメイキング、シーツ交換、選択、清掃etc)

環境整備も看護助手の大切な仕事です。

聞きなれない単語かもしれませんが、環境整備とはその名のとおり施設の環境を整える役目を指します。

具体的な仕事内容を箇条書きでまとめてみました。

  • ・ベッドメイキング
  • ・シーツの交換
  • ・洗濯
  • ・浴室の準備、清掃
  • ・病室や診察室の清掃

このように看護助手は、ベッドメイキングやシーツの交換など介護職と似た仕事が多いのが特徴です。

その他に、患者さんの面会者、外来者などの対応をする

看護助手の仕事は、上記のものだけではありません。

患者さんの面会者や、外来者への対応も看護助手の業務です。

加えてカルテの整理や施設内の備品管理、検体の移送、病院によっては受付業務もこなします。

このように看護助手は患者さんの身の回りのお世話や環境整備など非常に幅広い役目を担っていることがわかります。

つまり看護助手は医療現場を影から支える、まさに「縁の下の力持ち」と言えるでしょう。

看護助手の出勤について

看護助手の勤務形態には、二交代制や三交代制、シフト制など色々なものがあります。

ここでは、それぞれの勤務形態について解説しましょう。

二交代制

二交代制は、日勤と夜勤を繰り返す勤務形態です。

日勤の看護助手は8時~17時まで、夜勤の看護助手は16時~翌朝9時まで勤務します。

三交代制

三交代制は、日勤と準夜勤、そして深夜勤を繰り返す勤務形態です。

日勤は8時半~17時まで、準夜勤は16時30分~深夜1時まで、深夜勤は24時30分~翌日9時まで勤務します。

シフト制

シフト制はそれぞれの病院の実情に合わせて、日勤や準夜勤、深夜勤などを臨機応変に組み合わせて施設を運営する勤務形態です。

これらの勤務形態では、ローテーションで人員を回して運営することから、カレンダーどおりに休日を取ることができません。

もしも、育児等の理由で日勤のみの職場を望む人は、クリニックや病棟勤務の求人に応募したほうが良いでしょう。

POINT 

✔︎看護助手は、採血や注射等の医療行為ができない

✔︎看護助手の業務は、患者さんの世話や環境整備、カルテの整理などとても幅広い

✔︎看護助手の勤務形態は、二交代制、三交代制、シフト制、日勤制などがある

看護助手の給料

厚生労働省の「平成30年賃金構造基本統計調査」には、看護助手の平均年収は約303万円と記されています。

年度によって多少の誤差がありますが、おおむね300万円前後で推移しています。

平均月収は25万円前後となっています。

30代の男女の平均年収を比較すると、男性が約300万円、女性が約250万円と50万円近くの開きがあります。

これは、男性には正社員で看護助手をしている人が多いのに対し、女性はパート等で短時間の勤務に従事している人が多いのが要因です。

ちなみに同資料によると、看護助手のボーナスの平均額は約46万円と出ています。

看護助手の給料を上げる方法

ここまで、看護助手の年収やボーナスを紹介してきました。

この数字を見て、給料がもっと欲しいと感じている方もいると思います。

実は、さらに看護助手の給料を上げる方法があります。

続いて、給料を上げる方法を箇条書きでまとめてみました。

夜勤の回数を増やす

夜勤の回数を増やすことで、確実に給料のアップを狙えます。

夜勤手当の金額は勤務先によりバラバラですが、おおむね5,000円~10,000円くらいです。

昇任する

看護助手には、介護主任やケアワーカーリーダーといった様々な役職が設けられています。

勤続年数や実績が評価されて昇任しますが、これらの役職につくと基本給が上昇したり役職手当などが支給されたりします。

POINT 

✔︎看護助手の平均年収は約303万円である

✔︎看護助手のボーナスの平均額は約46万円である

✔︎給料を増やすには、夜間勤務の回数を増やしたり昇進するなどの方法がある

看護助手のなり方

看護助手は医療職としては珍しく、無資格の人間でもなることができます。

一般の人でもすぐに医療職につけるので、性別も年齢も幅広い層の人々が従事している職業です。

上でも触れたとおり、人手が慢性的に足りない職業なので求人も多く、雇用形態を選ばなければ就職先には困りません。

しかし、もし正社員待遇を望む場合は、資格を取得してみるのもオススメです。

医療福祉情報実務能力協会が認定する、メディカルケアワーカーを取得すれば看護助手として一定の基準の実務能力を持っていることを証明できます。

さらに、全国医療福祉教育協会が実施している看護助手実務能力認定試験に合格すれば、看護助手が医療機関に従事するための知識や技術を客観的に証明することができるのです。

これらの資格を取得すれば就職活動で有利に働くので、取得を目指してみるのもいいでしょう。

POINT 

✔︎看護助手は無資格でもなれる

✔︎看護助手は雇用形態を選ばなければ就職に困らない

✔︎資格を取得することで看護助手の就職活動が有利になる

看護助手になるメリット

看護助手を経験すると、介護職に転職した際にも役立つ下記二つのメリットがあります。

  1. 看護助手から介護業界に転職する際は即戦力として期待される
  2. 介護関係の資格を取得する際にも有利に働く

看護も介護もそれぞれ業務が重なっている部分があるため、これまでの経験が活きるのです。

ここでは、これら二つのメリットについて紹介します。

看護助手からの転職は優遇される

看護助手が常日頃から、入浴介助やおむつ交換などの仕事に従事していることは、上述したとおりです。

そのため、介護業界にとって看護助手から転職してきた人は即戦力ですし、例え無資格であっても経験や技術を見込んで優遇される傾向にあります。

看護助手として積んだ経験は、介護の道に進む際にも活かすことができるのです。

看護助手で学んだ知識や経験が介護系資格の取得に役立つ

看護助手として学んだ知識や経験は、介護系の資格を取得する際にも役立ちます。

例えば、介護福祉士の資格を取る際には1095日以上の実務経験が必要ですが、看護助手としての勤務日数も実務経験と見なされるのです。

介護福祉士なると身体介助や生活介助に加えて、利用者や家族に対する相談業務など、これまでよりも幅広い業務で活躍することができます。

看護助手の資格は介護業界に転職してくる時だけでなく、介護業界でキャリアアップする際にも非常に役経つのです。

POINT 

✔︎看護助手としての経験や技術は介護業界に転職する際に役立つ

✔︎看護助手としてのキャリアは介護業界におけるキャリアアップに役立つ

✔︎介護福祉士の資格取得時に必要な実務経験日数に、看護助手時代の勤務日数を加算できる

まとめ

看護助手の仕事内容や給料、看護助手のなり方などをまとめてきました。

無資格でも仕事につくことができるため、幅広い層の人々が看護助手として働いています。

業務の内容は幅広く時には大変な面もありますが、その分、患者さんやその家族から感謝されることも多く、そういった部分にやりがいを感じている人も大勢いるのです。

給料面では他の医療職と比べると、決して高い金額とは言えませんが、資格取得による資格手当や昇任に伴う手当などで上乗せすることができます。

さらに、需要が大きい仕事なので将来的に見ても安定している職業です。

そして、看護助手として得た経験と技術は、介護業界に転職する際にも役に立ちます。

介護業界で実績を積んでキャリアアップする際にも、看護助手時代の実務経験が役に立つこともわかりました。

看護助手は大変な仕事というイメージをお持ちの方もいると思いますが、それ以上にやりがいやメリットのある仕事なのです。

未経験の人でも活躍できる仕事なので、ぜひチャレンジしてみてください。