育児と介護のダブルケアとは?実態と対策方法を紹介!
自分の親が老化してきて生活をすることが困難になれば介護をする必要性が生じます。
しかし、子供がいる家庭は介護だけでなく、育児も同時にしなければなりません。
これがダブルケアの状態です。
ダブルケアとなってしまった場合はどうすればいいのか?どのような大変さがあるのか紹介していきます。
■まとめ
ダブルケアとは子育てと介護を同時に担うことになります。
「なぜ子育てと介護を同時に担うことになってしまうの?」と思われる方もおられるかもしれませんが、その理由としては晩婚化や高齢出産、核家族などの問題があるためダブルケアとなってしまうことが挙げられます。
例えば40歳くらいで結婚をして、その後に出産をしたとすれば、子供が生まれて間もない時期に親はすでに60歳を超えていることになり、介護が必要になってくる年齢となってしまいます。
2016年に調査をした結果であればダブルケアをする人は全国で25万3000人ほどもおられるようであり、年齢別としては40〜44歳が27.1%ほどで最も多くなっています。
ダブルケアに直面してしまうと育児と介護の世話をすることになり心身ともに疲れてしまい、介護や育児をしている方が寝込んでしまうことにもなりかねません。
2025年以降には団塊ジュニアと呼ばれる世代にダブルケアの問題がふりかかってきて、大きな問題になってくるかもしれません。
ダブルケアをする人が増えてきている中、当然問題点も生じてきて悩んでくることになります。
ダブルケアにはどのような悩みを抱えてしまうのか、その点についていくつか紹介していきます。
ダブルケアで重くのしかかってくる負担は経済的な負担になります。
育児と介護の両立になるため、育児費用や介護費用が必要になってきますが、その2つを行うだけで時間や労力を取られてしまうので仕事をすることができません。
仕事をすることができなければ収入が減ってしまって経済的に苦しくなってしまいます。
ダブルケアによる制度もないので、貯金を切り崩して行くしか方法がなく金銭的負担も大きくのしかかってきます。
仕事をしながら育児と介護のダブルケアをしていくのにどのような悩みがあるのか事例を見てみると分かりやすいです。
1人息子は元気が良く、介護しているのは同居している義理の母親です。
子供の世話をして義理の母親の世話をして仕事をしているので時間が圧倒的に足らずに、忙しいためか精神的にもイライラしてしまいます。
また、経済的に共働きでなければ厳しい部分があるので、仕事を辞めることもできず悩みとなっています。
この人は仕事をしながら育児と介護のダブルケアをしています。
このようにダブルケアで精神的にも経済的にも負担がのしかかってくるようです。
ダブルケアをしている人の中で、ダブルケアの最も大変なことが精神的な辛さだと答える人がとても多いです。
ストレスを吐き出す場がなく、ダブルケアの問題が認知されていないことで、周囲からのサポートや共感が得られないでストレスを溜め込んでしまうようです。
✔︎ダブルケアは育児費用と介護費用がかさばる。
✔︎ダブルケアは認知度も低いため、サポートがあまりない。
✔︎経済的負担だけでなく、精神的負担も。
ダブルケアをしていると「もう嫌だ」と放棄してしまいたくなることもあります。
ダブルケアによる負担が大きくなってしまったならどのようにすることができるのか解決策を考えていきます。
介護と育児の両立は1人で行うのは厳しいため、家族でよく話あっておくことが大事になります。
親が元気なうちに介護について話し合いをしておき、体が動かなくなれば「施設に入れればいいのか」、「施設に入れるなら費用はどのくらいかかるのか」など親に介護について家族で話し合い方向性を決めておくのがいいです。
家族で話し合っておけば負担を分けて軽減することも可能です。
一部の自治体ではダブルケアの相談窓口を設けており、ダブルケアについての相談を受けることが可能になっています。
ダブルケアの相談窓口がないところでも福祉課などで相談できるので、誰かに相談することも大事になります。
家族だけで行おうとせずに、外部のサービスを利用することもできます。
介護だけでも経験豊富な専門家に任せて在宅介護サービスの利用をしてみるのがおすすめです。
金銭的な面で負担があるなら配食サービスやハウスキーパーを雇うなど、一部分だけでも負担してもらうと楽になります。
✔︎家族で話し合って負担を分担させる
✔︎ダブルケアの相談窓口に相談する
✔︎在宅介護サービスを利用する
ダブルケアを支援している行政や自治体も少なからずあります。
ダブルケアの負担は大きいので、可能であれば支援している行政や自治体に頼ることが大事になります。
どのようなダブルケアへの支援があるのか紹介していきます。
例えば。、京都府には約4500人のダブルケアの問題を抱えている人がおられます。
そのため、ダブルケア対策として地域包括センターと子育て世代包括支援センターによる提携を行なって、介護と育児のダブルケア問題に関しての相談サービスを構築しています。
ケアマネージャー向けの研修開催や子育てに配慮したケアプランの作成などを行っているので、ダブルケアによる負担を減少させる方法について知ることが可能です。
横浜であればダブルケアサポート横浜プロジェクトが進行しており、ダブルケアに関するカウンセラーの育成をしており、カウンセリングを受けることもできます。
また、ダブルケアハンドブックを作成して問題を抱えている人の支援を行うようにもしています。
そのため、これらの支援を受けることで精神的な負担を和らげることもできるはずです。
自治体によってはダブルケアの人を対象にした講演会も行なっています。
ダブルケアについての講演会を聞くことで新たな知識を得ることもでき、効率のいいダブルケアの方法を知ることもできます。
講演会であれば気軽に参加することができ、ダブルケアについての経験なども聞くことができるので、ダブルケアで悩んでいる人にはいい内容となるはずです。
行政による機関を利用してダブルケア問題を解決したいのであれば、地域包括センターや子育て支援センターを利用することができます。
地域包括支援センターでは介護のことを相談することはもちろん、子育てや家族のことに関しても相談をしてアドバイスをもらうことも可能です。
子育て支援センターであれば、子育てに関して支援を受けることもできるので、介護の負担が大きくなり子育てに支障が出そうあれば、この機関を利用できます。
✔︎地域包括支援センターや世代包括支援センターの相談サービス
✔︎自治体によるダブルケアの講演会やカウンセリング
✔︎子育て支援センターによる介護や子育ての相談サービス
介護のために介護資格の取得を考えている人もおられるはずです。
介護の資格を取得するためには、いろいろな機関を利用できますが、その中のおすすめできる機関を1つ紹介します。
かいご畑という介護就職センターですが、働きながら資格を取得できます。
資格取得にどのような良い点があるのか紹介していきます。
かいご畑は人材派遣のサービスもしているので、介護の仕事をしながら資格取得をすることができます。
しかも、かいご畑はキャリアアップ制度により働きながら0円で介護資格を取得することができます。
介護の資格取得をするために勉強するならお金がかかりますが、かいご畑であれば資格取得の講座は0円となり、出費を出さずに資格取得ができます。
✔︎かいご畑では仕事をしながら資格取得が可能
✔︎資格取得の講座は無料
✔︎キャリアアップ制度がある
ダブルケアによる経済的負担や精神的負担はとても大きいため、ダブルケアを行う際は対策をしておく必要があります。
対策としては、家族でよく話合いをして介護だけでも施設に頼って負担を減らすことができますし、行政や自治体の機関を利用してアドバイスを求めることもできます。
ダブルケアに備えて、もし資格の取得を考えているならかいご畑を利用して介護に備えることも可能です。
ダブルケアで悩んでいるなら、まずは誰かに相談するようにすることをおすすめします。
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