介護食士と介護食アドバイザー資格取得方法を紹介!
「食事をすること」にどれほど意識をしていますか?カロリーや栄養素などをきっちりと考慮した食事をしている人は少ないはず。
朝食を食べない人やダイエットのために一つの食品だけを食べる人などは、ある意味で食事を意識しているとも言えますが、これは本来の意味で意識した食事をしているということではありません。
ほとんどの人はあまり意識をせずに、好きなものを食べたり、毎食普通に食事をしています。
この好きなものを食べる、普通に食事をするということが、介護食ではひとつのハードルとなります。
介護食とは、噛む力・飲み込む力などが弱い高齢者向けに、食べやすいように工夫された食事のこと。
食べ物を飲み込む嚥下機能が落ちてくると、しっかりと噛むことや飲み込むことができなくなり、食道ではなく気管に食べ物が入ってしまう誤嚥や低栄養状態となってしまうというリスクがあります。
このような状態にならないように食材の柔らかさや大きさ、栄養バランスを考慮した介護食があります。
このような介護食は資格取得をした人たちが、より安全でかつ今まで普通に食事をしていたように味わって食べられるように努力を重ねて作られています。
●生きるためのエネルギーを得る
食事をすることで、栄養補給を行なっているので適切な栄養バランスを摂取するためにあります
●食べる喜びによる生活の質の向上
食事の楽しさと喜びを味わいながら美味しく食べられることが、身体と心の健康の一因となっています。
多くの特別養護老人ホームや介護福祉施設などで、調理師や栄養士、介護福祉士などが介護の現場を通じて、経験を駆使し工夫をしながら介護食作りを日々頑張っています。
そんな介護食作りにおいてさらに知識を学び、プロとして活躍するためにおすすめの資格があります。
それは、介護食士・介護食アドバイザー・介護食コーディネーターの3つの資格です。
それぞれの資格の特徴や取得に関することなどを紹介します。
内閣総理大臣認定・公益社団法人全国調理職業訓練協会の認定資格です。
要介護者向けの介護食を提供できる専門知識があることを証明して、介護に携わる人々が正しい調理技術をもって提供できることが目的となっています。
●資格取得方法
各級とも学科・実技合わせて72時間の講習を出席率80%以上で受講し、講習会に参加して修了試験を合格すること。
●合格点
試験合格点は、実技・筆記ともに60点以上
●費用
費用は各級ともに約7〜9万円
●講習内容
✔︎学科
介護食士概論、医学的基礎知識、高齢者の心理、高齢者に関わる制度、栄養学、食品学、食品衛生学について学びます。
✔︎実技
基本料理法、便秘予防食、嚥下補助食品、低栄養に対する献立作りなど、級に応じて内容が変化します。
上記のような内容が介護食士の資格取得に必要となります。
日本能力開発推進協会が認定する資格です。
高齢者の心理や生理機能を考慮し、栄養バランスのとれた安全な介護食レシピをつくる技術を備えていることを証明する資格となっています。
●資格取得方法
試験実施方法は在宅受験で、実践できる知識やスキルを3ヶ月で学習できる。
受験資格は、指定された認定講座を修了した者。
●認定講座学習機関
認定講座学習機関は3ヶ月、受講費用はインターネットからの申し込み36,000円(税別)
●合格点
70%の得点率で合格できる
●受験費用
受験費用は5600円(税込)
●講座内容
高齢者の心理、栄養学や介護食の基礎知識、高齢期の病気や食生活。
認定講座の受講修了で、在宅試験という内容となっているので、しっかりと学習すれば取得可能な資格ではないでしょうか。
日本味育協会が認定する資格です。
要介護者が食を通じて生きる喜びを感じ、健康を維持する支援・提案ができるプロフェッショナルと認定するものです。
●資格取得方法
講座を受講して、期間内に課題を全て提出、試験に合格することで資格取得できる。
試験実施方法は在宅受験形式で、受講期間は3ヶ月となっています。
●受験費用
受講費用は30,000円からとなっています。
介護食アドバイザーと同様で在宅試験となっています。
講座の受講と課題提出をクリアすれば資格取得することは難しくありません。
✔︎介護食士は要介護者向けの介護食を提供できる専門知識
✔︎介護食アドバイザーは高齢者の心理や生理機能を考慮し、栄養バランスのとれた安全な介護食レシピをつくる技術を備えている
✔︎介護食コーディネーターは要介護者が食を通じて生きる喜びを感じ、健康を維持する支援・提案ができるプロフェッショナル
介護食は、高齢者の体に合った食事や食事のリスクについての知識のある人が作ると、安全面・栄養面の点でより良い食事にすることが可能となります。
仕事をリタイヤし外出することが少なくなる高齢者にとっては、刺激を受けることも少なくなります。
そのような中では、1日3食の食事を楽しみのひとつとしている人も少なくありません。
なるべくその期待に応えられるような食事を提供できれば喜んでもらえるのではないでしょうか?
次に介護食に関する知識が必要な資格はいくつかありますが、どのような人がその資格を取得することが良いのか、取得するとどんなメリットがあるのかご紹介します。
介護施設などで働く調理師さんや栄養士さんが、資格取得すれば新たな知識や経験を積むことができ、キャリアアップにつなげることも可能です。
また住居に近い環境で介護を受けることを目的としているような施設では、キッチンやダイニングがあり、入居者さん全員で食事をするような介護施設や社会福祉施設が増えています。
そのような施設では介護職員さんが調理をする機会もあります。
自己流で調理をしている介護職員さんが、資格取得をすれば現在よりも調理の工夫の幅が広がるだけでなく、介護に関する知識を深められることに繋がります。
在宅介護している家族にとって食事というのは、悩みのひとつではないでしょうか。
食べやすさを意識すると栄養バランスに偏りが生じてしまい、栄養面に意識を置くと食感や食べやすさなどが損なわれてしまうなど、自己流での調理には難しさや限界があるものです。
介護用の食事を外注したり、製品化されているものを利用するということも可能ですが、せっかく在宅介護しているからこそ、食事を一緒に楽しみたいと思うもの。
在宅介護している家族が、資格取得すると食事の悩みが解決するだけでなく、食事をより楽しめるようになるのではないでしょうか。
高齢化社会を迎えている現在、介護食に関するニーズは高まっています。
そんな拡大している業界で働いているからこそ、資格取得して学んだ知識は調理法や商品の開発に活かせるはずです。
消費者の好みを調査して商品開発を進めていくように、食品業界の人の資格取得などといった知識習得は高齢者にとって喜ばれる商品開発をすることに繋がっていくはずです。
✔︎介護食とは、噛む力・飲み込む力などが弱い高齢者向けに工夫された食事のこと
✔︎調理師や栄養士が、新たな知識や経験ができ、キャリアアップにつなげることも可能
✔︎食品業界の人が資格取得などの知識習得は高齢者に喜ばれる商品開発をすることになる
出典:かいご畑
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高齢化社会となり、介護は身近なものとなっています。
その中でも毎日の介護食に関しては、難しいことが多くあります。
高齢者の食生活や健康面などの知識が少ない中で、介護食を調理することには限界があるものです。
介護食士や介護食アドバイザーなどに必要な知識があれば、家庭でも介護食の調理が可能となり、在宅介護などの場合でも問題なく食事を楽しむことができ、生活の質を向上させることにもつながります。
調理師や栄養士のスキルアップや家族の介護を必要になった方、また飲食業界の方も学習をする機会を作れるのであれば、ぜひ介護食アドバイザーなどの資格取得を目指してみてください。
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