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更新日 2019.9.4

理学療法士とは?難易度や仕事内容、給料、国家試験について

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日本に数多くあるリハビリ職の中でも人気を誇るのが、理学療法士です。

高齢化社会に伴って今後ますます需要が増えてくると言われていますが、気になるのが仕事内容や給料ですよね?

今回は理学療法士の仕事内容や一般的な給料、同じリハビリ職の作業療法士との違い、資格の取得方法、そして資格を取得することのメリットなどについて紹介します。

理学療法士とは?

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まずは理学療法士とはどのような資格なのか、概要を見ていきましょう。

理学療法士は国家資格で、1965年に誕生しました。

身体に障害がある人に対して運動や体操、マッサージ、電気刺激、温熱などの物理的な手段を用いながら、基本的な動作能力の可回復・リハビリを目指します。

医師の指示のもとに業務を行うのが特徴です。

名称独占資格なので理学療法に資格は必須ではありませんが、実際は理学療法士の資格所持者でなければ理学療法の仕事に就くことは難しいです。

POINT

✔1965年に誕生した国家資格

✔身体に障害がある人に対して運動やマッサージなどの手段を用いて、基本的な動作能力の回復を目指す

✔名称独占資格だが、実際に理学療法の仕事に就くためには必要となる

理学療法士の仕事内容

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続いて理学療法士の仕事内容について紹介します。

主治医の指示を受けて、一人ひとりの患者に対して直接的なリハビリを提供します。

基本的動作能力の回復が早くなるように、病気の発症後や手術後のなるべく早い段階でリハビリをスタートさせることが大切です。

失われた機能をどのようにリハビリをすれば回復させることができるのかを考え、リハビリを提供していきます。

リハビリは大きく運動療法と物理療法の2種類に分けられます。

運動療法は身体の全体や一部を動かすことで、基本的動作能力の回復を目指す方法です。

平行棒を使って歩く訓練をしたり、ストレッチやマシンを使ってトレーニングをしたりします。

物理療法は電気や温熱を利用することで物理的な刺激を筋肉に与え、運動の効果を高める方法のことを指します。

疾患やケガの症状が安定すると、患者は自宅に戻って生活をすることになります。

「歩く」「立つ」などの基本的動作能力の他に、食事や着替え、洗面などの細かな動作も必要になってくるでしょう。

作業療法士や言語聴覚士などの他職種と連携をしてリハビリ計画を立てることも、大切な仕事の一つです。

リハビリの効果の評価と再計画も行います。

一度立てたリハビリ計画は、同じものをずっと行うわけではありません。

患者の身体の状態を各種検査などから評価し、その都度適切なリハビリ計画を再度立てていくのです。

POINT

✔運動療法や物理療法を用いて、患者に直接リハビリを提供する

✔作業療法士や言語聴覚士などの他職種と連携して、リハビリ計画を立てる

✔リハビリの効果を検査などから評価し、再度適切なリハビリ計画を立て直す

理学療法士の給料はいくら?

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理学療法士の給料はいくら位もらえるのでしょうか?以下で詳細を見ていきましょう。

厚生労働省が発表した調査によると、平均年収は平均勤続年数5.3年、平均年齢31.8歳で約406万円です。

以前は有資格者が少なかったため年収は高かったのですが、現在は供給が徐々に満たされるにつれて下がってきました。

初任給は月収で約23万円、年収で約280~300万円程度が相場となっています。

国公立の病院や施設は私立と比べて初任給は低めですが、その後の昇給率は高いのが特徴です。

勤務する施設の規模によって給料に違いがあります。

厚生労働省の調査によると、平均年収が従業員数1000人以上では約318万円、100~999人では約322.8万円、そして10~99人では約345.6万円となっています。

POINT

✔平均年収は約406万円(平均勤続5.3年、平均年齢31.8歳)

✔初任給は月収約23万円、年収で約280~300万円程度

✔施設の規模が小さければ小さいほど、年収が高くなる傾向がある

理学療法士と作業療法士の違い

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理学療法士と同じリハビリ職に、作業療法士があります。

両者の違いは次の通りです。

対象とする回復動作に違いがあります。

理学療法士は「立つ」「座る」「歩く」「寝返りをする」などの基本的な動作の回復を目的とすることに対し、作業療法士は「食事をする」「着替えをする」「入浴をする」などの応用的な動作の回復を目的としています。

用いる療法にも違いがあります。

理学療法士は運動やマッサージ、電気、温熱などを用いるのに対し、作業療法士は手工芸や園芸、木工、体操、裁縫などを用います。

活躍の場にも違いがあるのが特徴です。

理学療法士は病院や福祉施設などに加えて、スポーツの分野にも活躍の場があります。

スポーツ選手に対してリハビリテーションや、ケガを予防するトレーニング法などを指導します。

作業療法士は精神障害者の分野にも活躍の場があるので、精神科がある病院やクリニック、精神保健福祉センターなどで働くことも可能です。

POINT

✔基本的動作と応用的動作といったように、対象となる回復動作に違いがある

✔運動や電気など、手工芸や園芸などといったように用いる療法にも違いがある

✔スポーツの分野と精神障害者の分野といったように、活躍する場にも違いがある

理学療法士の資格取得方法

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理学療法士の資格はどのように取得できるのでしょうか?資格の取得方法について確認していきましょう。

資格を取得するためには、国家試験を受けて合格しなければいけません。

試験は毎年1回、行われます。

合格率は年度によって異なりますが、おおむね70~90%台です。

国家試験を受けるためには受験資格を得る必要があります。

養成施設で3年以上勉強をしなければいけません。

養成施設には4年生大学や3年生の短大、4年生または3年生の専門学校があります。

POINT

✔年1回行われる国家試験に合格する必要がある

✔合格率はおおむね70~90%台で推移

✔受験資格を得るためには、養成施設で3年以上勉強をする必要がある

理学療法士取得のメリットは?

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最後に理学療法士の資格を取得するメリットについて紹介します。

高齢化社会が進むに伴って、身体のリハビリが必要な人は年々増加しています。

そのため理学療法士の求人も途切れることはなく、仕事探しに困らないでしょう。

例え仕事を辞めたとしてもすでに経験があれば、すぐに次の職場を見つけることができます。

患者一人ひとりの状態に合わせてリハビリの計画を立ててリハビリを提供し、その結果身体機能に改善が見られたときに大きなやりがいを感じられるでしょう。

一生懸命リハビリをして患者本人からも感謝をされると、仕事への大きなモチベーションにつながります。

さまざまな患者と関わるため、コミュニケーション能力が向上します。

患者一人ひとりの考え方やペースに合わせて、リハビリを計画して提供しなければいけません。

中にはリハビリに対して積極的ではない人もいるでしょう。

リハビリに対するやる気をどうしたら引き出せるのかを考えて工夫をしたり対応したりするので、自然とコミュニケーション能力が上がっていきます。

POINT

✔求人は多いので、仕事探しで困ることはない

✔自分が提供したリハビリで機能改善が見られた時にやりがいを感じられる

✔さまざまな患者と接することで、コミュニケーション能力が向上する

まとめ

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理学療法士はリハビリの国家資格で、1965年に誕生しました。

医師の指示を受けて身体に障害がある人に対して、運動やマッサージ、電気、温熱などの療法を用いながら基本的動作の回復を目指します。

平均年収は約406万円で、施設規模が小さいほど金額が高くなる傾向があります。

資格を取得するためには養成施設に3年以上通った上で、国家試験に合格しなければいけません。

高齢化社会に伴って求人数は多いので、仕事探しで困ることはないでしょう。