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更新日 2019.9.2

言語聴覚士になるには|給料/年収や難易度、資格について

言語聴覚士はリハビリ専門職の一つで、2018年の時点で約31000人の人たちが資格を取得しています。

毎年約1500人が新しく資格を取得していますが、気になるのが仕事内容や給料ですよね。

今回は言語聴覚士の仕事内容や給料、資格の取得方法、そして資格を取得するメリットなどについて詳しく紹介します。

はじめに言語聴覚士とはどのような資格なのか、概要から見ていきましょう。

言語聴覚士は国家資格です。

1960年代に国家資格化の検討がありましたが上手く進まず、約30年後の1997年にようやく国家資格として誕生しました。

病気や障害などが原因で「話す」「聞く」「食べる」「飲み込む」などの行為が困難な人たちに対してリハビリを行い、症状を改善していくことを目的としています。

名称独占資格なので言語聴覚に関わるリハビリ業務を行うのに資格は必須ではありませんが、実質的には資格所持者でなければ仕事に就くことはできません。

POINT

✔1997年に誕生した国家資格

✔「話す」「聞く」「食べる」「飲み込む」などの行為が難しい人にリハビリを行う

✔名称独占資格だが、言語聴覚のリハビリ職に就くためには実質的に必須

言語聴覚士の仕事内容

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言語聴覚士の仕事内容は次の通りです。

まずは話すことに対するリハビリです。

舌や唇、声帯などに障害があって上手に話すことができない構音障害や、流ちょうに話すことが難しい吃音障害、そして声に異常が起きる音声障害などに対して、リハビリを提供します。

一人ひとりの状態を検査で評価した上でリハビリ計画を立て、リハビリを行っていきます。

次に聞くことに対するリハビリです。

感音性障害や伝音声障害などによって音が聞こえない、聞こえにくい人たちに対して各種検査を通して評価し、リハビリや補聴器の調整などをしていきます。

食べること、飲み込むことに対するリハビリも大切な仕事の一つです。

「食べ物が口からこぼれる」「飲み込めない」「飲み込む際にむせる」などの症状を持つ人に対して原因を突き止め、「食べ物を咀嚼して飲み込む」ために必要なリハビリを行います。

失語症や高次脳機能障害などによる、言語障害に対するリハビリを行います。

言葉がスムーズに出てこない人たちに対してリハビリ計画を立てて実行し、言語障害改善に向けた取り組みをしています。

発達障害がある子供が持つ、言葉の遅れに対するリハビリも行っています。

言葉やコミュニケーションに興味を持たせる働きをしつつ、話し言葉や書き言葉の習得に向けたリハビリを提供します。

活躍のフィールドはさまざまです。

病院やリハビリテーションセンターの他、高齢化社会に伴って最近では高齢者福祉施設でも活躍の場は広がっています。

また発達障害児へのリハビリとして、特別支援学校や児童発達支援施設なども職場の一つです。

POINT

✔話すことや聞くことなど、一人ひとりの状態を検査で評価した上でリハビリを行う

✔言葉の遅れがある発達障害児に対して、言葉の習得に向けたリハビリも担当している

✔病院や高齢者福祉施設、特別支援学校など活躍のフィールドはさまざま

言語聴覚士の給料はいくら?

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言語聴覚士の給料は気になるところですね。

一般的な平均年収は約400万円前後です。

勤務先や地域によって差はあります。

また病院などの医療機関は、特別養護老人ホームなどの社会福祉施設よりも年収は高めとなることが多いようです。

一般的な初任給は約23万円前後です。

他のリハビリ職でもある理学療法士や作業療法士とも大きく変わりません。

ほとんどの勤務先で昇給があるので、勤務年数が長くなれば長くなるほど給料は上がっていくでしょう。

POINT

✔平均年収は約400万円前後。勤務先や地域によって異なる

✔病院などの医療機関は社会福祉施設よりも給料が高くなる傾向がある

✔初任給は約23万円程度。昇給制度があれば勤務年数が長くなるにつれて、給料は上がっていく

言語聴覚士の資格取得方法

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言語聴覚士の資格はどのように取得できるのでしょうか?資格の取得方法について紹介します。

まずは国家試験の受験資格を取得しなければいけません。

受験資格を取得するためには、文部科学大臣が指定した養成所を卒業する必要があります。

養成所は3~4年制の大学や短大、専修学校などがあります。

なるべく早く受験資格を取得して就職したいなら3年生の養成所へ、専門知識を深めて実習経験をしっかり積んでから就職したいなら4年生の養成所が良いでしょう。

受験資格を取得したら、国家試験を受験して合格すると資格を取得できます。

国家試験は毎年2月に行われ、合格率は平成29年度で79.3%です。

年度によって合格率は多少変動しますが、約80%前後で推移をしています。

POINT

✔国家試験の受験資格を得るために、3~4年制の養成所へ通う必要がある

✔受験資格取得後に毎年2月に行われる国家試験を受け、合格すれば資格を取得できる

✔合格率は平成29年度試験で79.3%

言語聴覚士取得のメリットは?

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言語聴覚士の資格を取得するメリットについて見ていきましょう。

言語聴覚士は誕生して間もないこともあり、まだ有資格者の数が多くありません。

そのため全国的に需要がたくさんあり、仕事探しに困らないでしょう。

また高齢化社会に伴って、病院だけでなく高齢者福祉施設でのニーズも今後ますます増えていくことが予想されます。

正社員はもちろんのこと、パートやアルバイトの求人が多いのも特徴です。

結婚や出産、育児、家族の介護など、フルタイムでない働き方を考えている人にもピッタリな資格となっています。

一般的な初任給は約23万円、平均年収は約400万円前後となっています。

医療職なので多くのデスクワーク職よりも給料は高く、また医療機関や社会福祉説であれば安定しているのが特徴です。

安定した給料を得ることができるのは、資格を取得するメリットですね。

資格を取得すると言語聴覚に関する専門的知識と技術を持っていることが証明されるため、社会的な信頼性が高くなるのも大きなメリットです。

医師や看護師などの医療専門職だけでなく、患者や家族からも専門家として認められ、頼りにされることが多くなるでしょう。

毎日のリハビリを通して、人の役に立っていると実感ができます。

特に患者の状態がリハビリによって改善された時の喜びはとても大きいものです。

患者や家族から感謝される機会が多いのも大きなメリットですね。

POINT

✔求人は多いので仕事探しに困らない。パートやアルバイト求人もあるのが特徴

✔専門家として認められ、医師や看護師、患者、家族などからの社会的な信頼性が高くなる

✔リハビリを通す中で、人の役に立てていると実感できる

まとめ

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言語聴覚士は1997年に誕生した国家資格です。

主に「話すこと」「聞くこと」「食べること」「飲み込むこと」に困難を抱える人たちにリハビリを行い、状態の改善を目指していきます。

病院や高齢者福祉施設、特別支援学校、児童発達支援施設など活躍のフィールドはさまざまです。

資格取得のためには3年以上の養成所に通って国家試験の受験資格を得て、国家試験に合格する必要があります。

求人数は充実しているので仕事探しで困ることはなく、さらに今後高齢化社会に伴ってますます需要が増えていくでしょう。