機能訓練指導員の給料や資格について解説|研修や講演会についても
機能訓練指導員とは、利用者一人ひとりの機能訓練表を作成し計画表に沿って訓練を行っていく職業です。
雰囲気としてはリハビリ職に近く、実際に職業に就く為にはリハビリ資格を含めた8つの資格のどれかを所持している必要があります。
仕事内容として、訓練計画表から訓練までを担当して利用者が自分で生活できる能力を維持できるようにしていくので、生活の手助けをしたいと思う方ならやりがいを感じるのではないでしょうか。
給料も医療従事者の資格が条件に入っていることもあり、2016年では平均給与が34万となっています。
機能訓練指導員は特養やデイサービスに必ず一人以上配置しなければならない職業です。
その為、求人も多く募集しており希望する条件にあった職場を見つけやすいのもメリットになります。
機能訓練指導員は利用者個人の状態に合わせた訓練計画書を考え、実際に訓練を行っていくことが仕事になります。
訓練は歩行訓練や筋力トレーニング、身体マッサージ等利用者の状態によって様々。
施設にいる他のスタッフと連携して、機能回復に当たっていきます。
計画書は3か月ごとに見直しをする必要があるので、一度作ったらそれで完了という訳にはいきません。
日々の訓練の中で利用者を観察し能力が変化しているのであれば、都度新たな訓練を考える必要もあります。
施設によっては福祉用具の選定に携わったり、介護・看護スタッフへのアドバイスが仕事に入ることもあるでしょう。
首都圏と地方では貰える給与の平均が異なり、首都圏の方が全体的に高給与となっています。
機能訓練指導員の給料は所持している資格によっても大きく異なり、看護師は平均的に高い給料になる場合が多いです。
リハビリの専門家である理学療法士、作業療法士は比較的高給与の場合が多く、特に経験が長いと看護師と同等レベルの給与を貰える可能性もあります。
後の資格は平均的に理学療法士、作業療法士と同じぐらいからやや低めの給料設定の施設が多いようです。
年収 | 月収 | パート時給 | |
---|---|---|---|
首都圏 | 350~500万 | 22~27万 | 1400~2000円 |
地方 | 300~400万 | 17~22万 | 1200~1800円 |
機能訓練指導員はデイサービス、特別養護老人ホームなどの施設に一人以上の機能訓練指導員の配置が義務付けられています。
介護施設が増えて続けている現状、活躍の機会は幅広いです。
介護度の高い利用者が多い特養では、運動機能の回復とは別に普段の生活の中でできることを少しずつ増やしていくことを目標に訓練を行っていく場合もあります。
また、機能訓練の他に身体介護や送迎といった介護スタッフがする業務も含まれている場合もあります。
✔機能訓練指導員は、機能訓練と計画書を考える仕事である
✔給料は首都圏の方が平均的に高めで、高い施設は500万近くの年収がある
✔働く場所はデイサービスや特養などの入所施設がある
機能訓練指導員になる為に必要な資格は全部で8つです。
このうち鍼灸師は平成30年から新たに追加された資格になっていて、機能訓練指導員として働く為に条件があります。
その条件とは鍼灸師以外の機能訓練指導員がいる施設で6ヶ月以上勤めて、機能訓練指導の経験があることです。
その為鍼灸師の資格を持っていて機能訓練指導員を目指す方は、まずは要件を満たすことができる場所に就職した方が良いでしょう。
リハビリの専門家である理学療法士、作業療法士、言語聴覚士も勿論機能訓練指導員になる為の資格の一つです。
それぞれ専門分野が違うので、基本的には各々の専門とする機能訓練を行っていくことが仕事になるでしょう。
理学療法士は、歩行訓練やボール等の道具を使用する運動療法を用いて身体の機能回復のサポートや、杖や車椅子といった歩行に関連する福祉用具の選定に携わることもあります。
作業療法士は日常動作や、本人の趣味を通して身体の機能回復をサポートしながら、メンタルケアに努めています。
言語聴覚士は会話の為の言語、聴覚能力に加えて食べる力を回復させるリハビリを行っていきます。
高齢者は嚥下状態によっては水分にとろみを加えないとむせてしまい、満足に呑み込めない場合もある為、言語聴覚士は利用者の嚥下状態を判断して適切な食事内容にへの変更指示を出す場合もあるでしょう。
あん摩マッサージ指圧師、柔道整復師は身体構造に関しての知識が豊富な為、本職の整体を活かした機能訓練を行っていくことになります。
ただ言語能力や嚥下に関する訓練はできないので言語聴覚士と協力して行っていく必要になりるでしょう。
看護師、准看護師は医療知識のエキスパートであり、その知識を活かした訓練を行っていくことになります。
✔機能訓練指導員になる為に必要な資格は8つあり、鍼灸師は平成30年に追加された
✔鍼灸師だけ、一人で業務ができるようになる為の条件がある
✔所持している資格で、貰える給料や仕事内容に違いがある
機能訓練指導員は能力を維持、向上できるような訓練を続けることで、利用者がその人らしい生活が長く続けられるサポートをする仕事です。
自分の力で、利用者が一人でも元気で生活できるようにしてあげたい。
少しでも長く好きなことができるようにしてあげたい。
そういった気持ちを持っている方なら非常にやりがいを感じる職業だと思います。
魅力の一つとして他の専門職よりも、就くまでのハードルが低めという点があります。
なる為の資格が計8種類と豊富なので、無資格の方がいざなろうと思い立ったときに自分の興味がより強い資格を選んでいくことができるでしょう。
少しでも興味が強い方を選んだほうが後々のモチベーションに関わりますし、長くその世界に携わることが可能です。
✔他人に献身的になれる人ならやりがいを感じる職業になる
✔8種類の内1つでも資格を所持していれば職に就ける為、どの資格をとるか選べる
✔資格によってできることが変わるので、自分の得意な分野で仕事ができる
作業療法士の資格を取り、デイサービスに機能訓練指導員として就職しました。
まだ数か月しか経っていないので利用者様の名前や特徴が段々分かってきたかなという感じです。
一人ひとりにしっかりと向き合いカウンセリングを行い、その人に適したリハビリを考えるのは大変ですがその分やりがいも感じています。
ときにはリハビリが利用者様の趣向に合わずに、計画を考えなおしたりと上手くいかないこともありますが、一つの経験と思いこれからも続けて行きたいと思いました。
機能訓練指導員は8つある資格のうちどれか一つだけ持っていれば、職業に就くことができます。
どの資格もリハビリに関連している資格なので所持している方はその資格ならではのリハビリができるでしょう。
自分しかできないことがあるというのは、責任も増しますがそれだけやりがいもあるということです。
人の為になる仕事がしたい。
給与面でも決して低くは無く、夜勤や激しい肉体労働も必要としない為体力に不安のある方でも一生の仕事になるのではないでしょうか。
辛い気持ちになっている人を支えて前を向かせてあげたい。
そういった献身の気持ちを持っている方なら、長く続けていける職業です。
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